読み物:ごみ処理データを深掘りする

環境省の公開データを見ていると、単純なランキングだけでは分からない「なぜ?」に出会うことがあります。そうした数字の裏側を、データにもとづいて掘り下げていく連載です。

データ深掘り

東京はごみが少ない——1人あたりで見ると大都市圏が下位に並ぶ理由

1人1日排出量で東京都は47都道府県中43位、神奈川県は45位。市区町村を人口規模別に束ねると、都市と地方の差を作っているのは事業系ではなく生活系のごみだと分かります。

データ深掘り

長野県はなぜごみが少ないのか——全国の下位50市区町村の半分を占める県

全国1,719市区町村を排出量の少ない順に並べると、下位50のうち24が長野県。しかもその低さは飯田市・下伊那郡に集中していました。人口密度でも自家処理でも説明がつきません。

データ深掘り

ごみ処理原価「全国1位」の6割は建設費だった——奈良・沖縄・島根の跳ね上がりを分解する

奈良県の164,618円のうち58.9%は清掃工場の建設改良費。運営費だけなら全国平均並みの伸びです。島根県が2年で原価を半減させた理由も、工事の終了でした。

データ深掘り

なぜ福島県のごみ排出量は全国一位なのか——避難区域の「隣」に見える構図

福島県は1人1日排出量で全国1位。ただし2位の富山県とは僅差です。県内を見ると、避難区域に隣接する自治体が上位を占める一方、避難区域そのものの町は排出量がほぼ消えているという対照的な構図が浮かび上がります。

データ深掘り

埼玉県日高市のリサイクル率はなぜ99.8%なのか?「R」と「R'」の差から見える実態

全国トップクラスのリサイクル率99.8%を誇る日高市。しかし、より厳格な指標「R'」では14.6%と埼玉県平均を下回ります。2つの指標の違いから見える本当の実態とは。

データ深掘り

箱根町の1人1日ごみ排出量はなぜ全国トップクラスなのか?観光地の「隠れ人口」問題

人口1万人の箱根町のごみ排出量は全国平均の約4倍。事業系ごみの比率から、観光地特有の統計のからくりを読み解きます。

データ深掘り

コロナは家庭ごみを増やし、事業系ごみを減らした——全国データで見る5年間

令和2年度、家庭ごみが約57万t増え事業系ごみが約137万t減った「ねじれ」は、5年かけてどう推移したのか。全国集計で振り返ります。

データ深掘り

山口県のリサイクル率はなぜ1年で10ポイント消えたのか

32.5%から22.7%へ、県内のほぼ全市町で同時多発的に起きたリサイクル率の急落。厳格な指標R'でも同様の下落が見られた謎を追います。

データ深掘り

福岡県のある地域だけリサイクル率が「R94%→R'5%」になる理由

鞍手町・宮若市・小竹町で6年間安定して続く、日高市を上回るR-R'ギャップ。1つの町ではなく地域ぐるみで起きる現象を検証します。

データ深掘り

滋賀県犬上郡の高リサイクル率はなぜ忽然と消えたのか

かつて90%台だった多賀町・愛荘町・豊郷町のリサイクル率は、年ごとに大きく変動しながら50〜70%台へ。福岡県とは違う不安定なパターンを読み解きます。

データ深掘り

人口はあるのに、ごみがほとんど出ない町——双葉町・大熊町のデータが語る歩み

全国平均の1/6以下という極端な排出量の背景にある、震災・原発事故からの復興の道のり。数字の緩やかな増加が語るものとは。

データ深掘り

人口10万人の泉佐野市が「観光地型」のごみ排出パターンを持つ理由

コロナ禍でも変わらなかった高い事業系ごみ比率。観光地とは違う、関西国際空港という特殊な立地要因を検証します。

データ深掘り

ごみ処理費、東京は高くて当然?奈良・島根がトップという逆転現象

「都会は高い、田舎は安い」が崩れる理由を、処理施設の規模と集約度という視点から読み解きます。

データ深掘り

リサイクル率が高い県ほどごみが減るとは限らない、というデータの話

都道府県別の相関係数は-0.558。北海道や三重県など、直感に反する「例外」の県から見える、リサイクル率という指標の限界。

データ深掘り

全国の最終処分量はこの6年で2割減った——静かに進む「埋立ゼロ」への道

総排出量の減少ペースを上回るスピードで進む最終処分量の削減。地味だが確実な「埋立ゼロ」への歩みを数字で確認します。

データ深掘り

過疎地なのにごみが多い3つの町、理由は三者三様だった

夕張市・根室市・新上五島町、いずれも1人あたり排出量は全国上位。しかし事業系ごみの急増、水産加工業、離島特有の事情と、背景はそれぞれ異なります。